出会いは不安なもの

出会いは時に残酷
これから話す事は楽しくも悲しくもない。
他愛もない話かもしれないがもし興味があれば最後までお付き合い下さい。

ワタシは昭和五十年の秋も終わりかけの頃に生まれた。
とくに難産でもなく普通に生まれてきたらしい。



一番古い記憶は三歳か四歳の頃にガッチャマンのアニメを見ていたこいとと、スパーに売っているパトカーのおもちゃが欲しかった記憶がある。

ワタシの両親はとても仲が悪かった。
特に母親はヒステリックで子供ながらに人間の醜態を見せられて外ではなるべく感情を出さない子供だった。

どこで母親のヒステリーが出るか分からないので幼稚園のころから親の顔色を伺いながら生きていた。
もちろん、感情はすさんでいく。

周りの子供達がワイワイと騒いでいるなか、彼らはとくに親の顔色を伺う事もないのかなと思うとさらに感情を出さなくなった。


幼稚園の先生もこどもの異変には気がつく。
良く弁当を忘れてくる子供。暗く自分の意見を言わないこども。
親は送り迎えさえしなかった。

ワタシは弁当の日を分かっている。親は忘れている。
それを分かっていてワタシは一人で幼稚園に歩いていく。

友達は当たり前のように送り迎えしてもらい、当たり前にお弁当を持ってくる。

その当たり前がワタシにはなかった。

そうなると、先生は同じクラスの友人から少しずつ弁当を分けてワタシに食事を用意した。

ワタシはとても惨めな思いと、友達の弁当がとても美味しくてびっくりしていた。

もちろん心はすさんでいく。そして子供は残酷な生き物だ。

そんなまわりと違う生き物はイジメの対象になる。

ワタシは感情を表にださないで淡々とイジメに耐えていた。
家に帰れは親の機嫌取りがまっている。


正直、良くグレなかったと自分でも思う。家に帰っても母はロクな食事が作れなかった。

そして、いつも家はゴミ屋敷だった。
子供ゴコロに自分の居場所がないなと思っていた。

幼稚園でそんな事を思っていた。

幼稚園で楽しい思い出はあまりなかったがそれでも卒園式は寂しかった思いでがある。


ワタシは不安を抱えながら小学校に上がっていく。

それはそれはとても不安だった。

自分が異質なことは分かっていた。
イジメられるのも明白だ。希望はなかった。

はじめかから出来れば行きたくなかった。
いくら感情を殺してもまだ子供だ。
アイデンティティーがないから他人と違う自分が辛かった。


そして案の定イジメられて学校が辛かった。

先生はイジメを見て見ぬフリをしていた。

大人なんてこんな物だ。
そう思った。期待もしていなかったからショックでもなかった。

メンドクサイ子供に関わりたくないのだろう。

それが伝わってきたから得に先生に頼る事もしなかった。
下手に訴えて先生から面倒くさがられるの方が辛かった。
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